2016年3月14日月曜日

詩 02


 旅立ちの時 慌しく旅立って行く 願わくば行く先に幸あらんことを

 夜祭のように騒がしかったこの世界 今では名残を惜しむ者達だけに

 しかしそれは喜ばしい事なのだ 私も寂しがってなどいられない

 旅立ちの時はもうそこまで来ている 旅支度を始めるとしよう

 私はちゃんと役目を果たせたのだろうか 今では知る由もない

 そろそろ最後の仕事に取り掛かろう この世界を閉じなければ

 たまには後ろにも大事な事があると思い出してくれ 私も寂しいのでね
                                              案内人の憂い


  
全てを忘れて夢中になる 時も忘れてただ突き進む 顧みる事すら忘れてしまう
 何事にも限界はある いつもの心を忘れずに 労わりあえる余裕を持って


  
ここを通るのかい? この扉の先は新しく始まる世界 待ち望んだ世界でもある

 君が進むのを止めはしないよ むしろ背中を押して上げよう 胸を張るんだよ

 ただ約束して欲しいんだ 必ず笑顔で扉を開ける事を 眩しき輝きに負けないように

 そして後ろ手に扉を閉めてほしい 二度と振り返らぬように 前だけ見て進むといい

 扉の先はきっと君を歓迎し受け入れるだろう だが時には辛いかもしれない

 そんな時には目を逸らさないで立ち向かうんだ それが君には出来るはずだろう?

 私はいつでも見守っている これから君の傍にも沢山仲間が出来る

 一人じゃないことを忘れないで さぁ行くんだ 扉にもう鍵はない

 私は世界の向こうで君を待つ いつか聞ける土産話を楽しみにしているよ
                                                 扉の案内人


  
浮かれそうな時ほど足元を見て 大きな穴があいているかもしれない 落ちないように
 慎重な時ほど周りを見よう 人を傷つけているかもしれない 自分ばかり見ないように

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